【Kidney International】ミトコンドリア標的ペプチドSS-31は、高齢マウスの糸球体構造を改善する。

Sweetwyne MT.
腎臓の糸球体の構造における年齢に関連した変化がマウスおよびヒトにおいて記載されているが、その機序は未知である。これらの変化が、高齢で施行される全身療法によって予防され、または逆転され得るかどうかは不明である。光学顕微鏡法と透過型電子顕微鏡を用いて、我々の結果は、26ヵ月齢のマウス(79歳のヒトに相当)の糸球体上皮細胞におけるミトコンドリア損傷による糸球体硬化症を示した。後期にミトコンドリア損傷を減少させると糸球体硬化症が低下するという仮説を検証するために、ミトコンドリア標的ペプチドSS-31を老齢マウスに投与した。ベースライン(24ヶ月齢)のマウスを無作為にSS-31または生理食塩水の8週間投与し、26ヶ月齢で死亡させた。 SS-31治療は年齢関連ミトコンドリア形態および糸球体硬化症を改善した。糸球体の評価により、SS-31は老化(p16、老化関連ss-Gal)を減少させ、壁面上皮細胞の密度を増加させることが明らかになった。しかしながら、SS-31処置は、壁側上皮細胞活性化(コラーゲンIV、pERK1 / 2、およびα-平滑筋アクチン)のマーカーを減少させた。 SS-31は足細胞密度に影響しなかったが、足細胞傷害(デスミン)および改善された細胞骨格完全性(シナプトソジン)のマーカーを減少させた。これは、より高い糸球体内皮細胞密度(CD31)を伴う。したがって、後期齢のマウスで治療を開始するにもかかわらず、SS-31の短期間は、糸球体のミトコンドリアに保護的利益をもたらし、糸球体の構造の時間的変化を伴う。老齢動物におけるこの全身薬理学的介入は、糸球体硬化症および老化を制限し、壁細胞上皮細胞の活性化を低下させ、足細胞および内皮細胞の完全性を改善する。

新薬開発