【CKJ】 2006年から2015年までの米国での維持血液透析開始前の雇用形態の変化

Nie Y et al.
Clin Kidney J. 2019 Jun 14;13(3):434-441. doi: 10.1093/ckj/sfz077. eCollection 2020 Jun.
背景：血液透析（HD）患者は失業率が高く、死亡率の上昇とQOLの低下に関連している。透析開始前の雇用状況の変化は、その後の患者の転帰を予測する可能性がある。方法：2006年から2015年までに維持期HDを開始した496,989人の患者について、雇用はフルタイムまたはパートタイムで働いていると定義された。患者および透析施設の特徴と雇用の変化との関連を多変量ロジスティック回帰を用いて分析した。結果：患者の約26％（n = 129,622）が6ヵ月前に雇用されていたのに対し、HD開始時は15％（n = 75,719）であった。雇用維持率は2006年の29％から2014年には23％に減少した。雇用を維持した患者は2006年の57％から2015年には64％に増加した。 腎移植前6ヵ月間に雇用を維持していた患者は、失業した患者よりも死亡率が低く、移植率が高かった。結論：腎移植患者の雇用率は低く、腎移植前6ヵ月間は雇用の変更が一般的であった。
URL: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/32699624